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SPECIAL スペシャル

2013.05.24
和人役の櫻井孝宏さん、夏野役の井上麻里奈さんインタビューが到着!

ドS作家と犬の奇妙な関係が描かれた作品ですが、お二人が感じるこの作品の魅力は何ですか?

井上「先が読めないというか、今この関係で成り立っているけれども、結末には何が待っているんだろうかという謎が残されているところがまず魅力かな、と。その上で、色んなファンタジー的要素が起こるんですけれども、"あ!なんでもありなんだ!"って言うところがそのうち分かってくると思うので、その部分が面白いところかなと思います。後は単純に犬が可愛いです(笑)」

 

櫻井「犬が可愛いです(笑)。この作品に関わってから、道行くワンちゃんをよく観察するようになりました。そこから得るものはないんですが(笑)。和人も犬の姿ではありますが、生きている喜びを噛み締ているんではないでしょうか。可愛らしい見た目から僕の声が聞こえてくるというギャップを楽しんで頂ければと(笑)」

 

お二人の会話劇が中心になっておりますが、演じる上で気をつけているポイントを教えて下さい。

井上「本が主題で、読者と作家という立ち位置なので、会話で相手を制するといいますか、言葉をつなげて相手と戦うというような部分を強く感じます。夏野と和人だけのシーンも多いのですが、ここは和人の"心の声"と夏野の言葉のやり取りなので、そこは従来の会話劇と違う部分というか、普段演じている上では、モノローグは聞き逃しているところを、全部受け答えしなくてはいけないので、その辺は新鮮に感じています」

 

櫻井「和人と夏野の関係は、ボケとツッコミであり、ある種の主従関係で、運命共同体でもある。色んな言葉で表せると思うんですけど、和人の"心の声"と夏野のセリフのテンポがポイントの一つですね。後は、言葉の端々に犬感を出したいと思っています」

 

ドラマCDを経て、今回アニメで演じられるわけですが、ドラマCDの時と変わったと思うことはありますか?

櫻井「画の有無は大きいです。やや戸惑った部分もあったのですが、アフレコもだいぶ進んだので、そのあたりは馴染んできましたね」

 

井上「画が入ったことによって、こんなに目線が違うんだな、ということに驚かされました。ドラマCDだと隣にいるような距離感での会話劇という感じだったんですけど、画が入ることによって、こんなに見下ろしてるんだ、こんなに人間と犬との目線で差があるんだなと思わされました」

 

櫻井「確かに目線の差で、セリフのニュアンスが変わってくる部分はありますね」

 

櫻井さんは本好きの主人公、春海和人を演じられるわけですが、ご自身は本はお好きですか?

櫻井「僕は本を読まないんですよ。子供の頃から苦手で、読書感想文とかが苦痛でしょうがなくて。ストーリー性のないものなら、読めるんですけど」

 

井上「漫画は大丈夫なんですか?」

 

櫻井「漫画は大丈夫。ビジュアルがあるといけるんですよ。そんなわけで、今回本好きを担当するにあたり、やや背徳感があるんですが(笑)、ただ『犬とハサミは使いよう』の作中に登場する、秋山忍の『七つの大罪』シリーズはすごく気になっています」

 

井上「確かにあれはすごく読んでみたいですね」

 

櫻井「とくに『色欲』が読んでみたいです」

 

井上「それはもうちょっと待ってください(笑)」

 

櫻井「父親が本好きで、難しい本をたくさん読んでるんですよ。その姿が和人と少しダブりますね」

 

井上「私は、たまにブームが来てどさっと買って読むんですよ。大体そういう時は地方に行くことが多くて、電車の中で読もうと思って、で、選べなくて何冊も買っちゃって、集中すると一気に読んじゃうんですけど、一旦置いちゃうとそこで止まっちゃう。そんな風に半分くらいで止まっている本が10冊くらいありますね(笑)」

 

櫻井「僕は移動中はファミ通とか雑誌が多いね」

 

井上「雑誌は逆に色んな情報がありすぎて、どこを見ていいのかわからなくなっちゃうんですね。私は電車では、出来れば他の情報をシャットダウンして、その世界に没頭したくなるんですよ」

 

櫻井「そこの違いなんだな」

 

没頭するという意味では夏野に近い部分はありますね。

井上「そうですね。夏野さんが物を書いている時の集中感はすごくわかります」

 

ドS作家という振りきれた役どころですが、井上さんが夏野霧姫に共感するポイントとはどこですか?

井上「迷いなく罵倒させていただいているので、気持ちがいいです(笑)」

 

櫻井「(笑)」

 

井上「鈴菜さんという、伊藤静さんが演じられる、夏野の担当編集者でありながらドMという、非常に喜んでくださる方がいるので、頑張らなきゃ!と思いながら(笑)。その半面、好きな人に対しては、非常に乙女という部分は可愛いと思いますね。なのに、苛めちゃうっていうのは小さい子供の延長線というか、その部分をこじらせたヒロインが夏野というか。愛情表現が不器用なんだなって。でも、不器用なまま突っ走れるのが魅了だと思いますね」

 

櫻井さんは和人のキャラクターをどうお考えでしょうか。

櫻井「犬に転生するという非日常の最たる存在なので、それを受け入れられている時点でまともじゃないですよ(笑)。本が読めればそれでいいんですよね。飼い主もエキセントリックなキャラクターで、もう一つの顔である秋山忍は大リスペクトしている存在。今はコンビみたいな状態なんですが、これがどういうかたちに落ち着くのか気懸かりです。後は、ダックスフンドなのが可愛いらしくてよかったなと(笑)」

 

和人は「本を読みたい!」という一心で生き返りますが、お二人が「これのためなら生き返る!」というくらい打ち込んでいるものはありますか?

井上「今やってる仕事は残して死にたくないなと思います。やりきった上で死にたいな...。死にたくないな(笑)」

 

櫻井「やりたいことはいっぱいあるんですよね。大人になってからの夢があって、それを叶えるまでは死ねないです」

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